ASP.NET WebFormsのセッション管理を完全ガイド!初心者でもわかる状態管理の仕組み
生徒
「ASP.NETで画面を移動しても、ログイン情報を覚えておくことってできますか?」
先生
「できます。ASP.NET WebFormsではセッション管理という仕組みを使います。」
生徒
「セッション管理って、何をしているんですか?」
先生
「簡単に言うと、利用者ごとに一時的なメモ帳を用意して情報を保存する仕組みです。」
1. ASP.NET WebFormsとは何か
ASP.NET WebFormsは、Microsoftが提供してきたWebアプリケーション開発技術です。ボタンやテキストボックスを画面に配置し、イベントという仕組みで動作させます。画面操作がWindowsアプリに近いため、初心者でも理解しやすい特徴があります。現在はASP.NET Coreなど新しい技術が主流ですが、業務システムではWebFormsが今も多く使われています。
2. Webの基本仕組みと状態を持てない理由
Webの世界では、ページを表示するたびに通信が完結します。これをステートレスと呼びます。つまり、次の画面では前の情報を覚えていません。例えるなら、毎回初対面の相手と会話しているような状態です。そのため、ログイン情報や入力内容を覚えておくために状態管理が必要になります。
3. セッション管理とは何か
セッション管理とは、利用者ごとに情報を保存する仕組みです。ASP.NET WebFormsではSessionという箱が用意されており、そこに値を入れることで画面を移動しても情報を保持できます。セッションは一時的な保存場所で、一定時間操作がないと自動的に消えます。
4. Sessionオブジェクトの基本的な使い方
Sessionオブジェクトは、キーと値の組み合わせでデータを保存します。キーは名前、値は中身です。例えば、ユーザー名を保存する場合は次のように書きます。
Session["UserName"] = "山田太郎";
保存した値を取り出すときは、同じキーを使います。
string name = Session["UserName"] as string;
これにより、別のページでもユーザー名を利用できます。
5. セッションの仕組みと内部動作
ASP.NET WebFormsでは、セッションIDという番号を使って利用者を識別します。このIDはクッキーという小さなデータとしてブラウザに保存されます。サーバー側では、このIDに対応したデータを管理しています。例えるなら、番号札を渡して荷物を預かるロッカーのような仕組みです。
6. セッションを使った簡単な実例
カウンターの例を見てみましょう。ページを更新するたびに回数を増やします。
if (Session["Count"] == null)
{
Session["Count"] = 1;
}
else
{
Session["Count"] = (int)Session["Count"] + 1;
}
画面に表示すると、利用者ごとに別々の回数が管理されます。
7. セッションの有効期限と注意点
セッションには有効期限があります。一定時間操作がないと自動的に削除されます。これをタイムアウトと呼びます。ログイン状態が突然解除される原因は、このタイムアウトであることが多いです。また、セッションに大量のデータを保存するとサーバーに負担がかかるため注意が必要です。
8. WebFormsにおける他の状態管理との違い
ASP.NET WebFormsには、ViewStateやCookieなど他の状態管理方法もあります。ViewStateは画面ごとに情報を保持する仕組みで、セッションはサイト全体で使えます。初心者のうちは、利用者ごとに覚えておきたい情報はセッションと考えると理解しやすいです。
9. セッション管理が使われる代表的な場面
セッション管理はログイン情報の保持、ショッピングカートの中身管理、入力途中データの保存などで使われます。ASP.NET WebFormsでは、これらを簡単なコードで実現できるため、業務システムで長く利用されてきました。