ASP.NET MVCアプリを公開・デプロイする手順を完全解説!初心者でも失敗しにくい入門ガイド
生徒
「ASP.NET MVCでアプリは作れたんですが、どうやってインターネットに公開するんですか?」
先生
「それがデプロイです。作ったアプリを、みんなが見られる場所に置く作業ですよ。」
生徒
「サーバーとか設定とか、難しそうで不安です……」
先生
「順番通りに進めれば、初めてでも大丈夫です。」
1. ASP.NET MVCアプリのデプロイとは
デプロイとは、パソコンの中で作ったASP.NET MVCアプリを、Webサーバーに配置して公開する作業です。 開発中は自分のパソコンだけで動いていますが、それでは他の人はアクセスできません。 デプロイを行うことで、URLを入力すれば誰でも画面を見られるようになります。
たとえるなら、家の中で作ったポスターを、みんなが通る掲示板に貼り替えるようなものです。 自分の部屋に置いてあるだけだと誰にも見えませんが、掲示板に貼れば多くの人に見てもらえます。 ASP.NET MVCのデプロイも同じで、アプリを「公開できる場所」に移して、外からアクセスできる状態にします。 作ることと、公開することは別の工程なので、ここを押さえるだけで迷いが減ります。
なお、デプロイでは「動くために必要なファイル一式」をまとめてサーバーへ置きます。 例えば、表示に必要な画面ファイルや、プログラム本体、設定ファイルなどです。 どれか一つでも欠けると表示できないため、「必要なものをそろえて運ぶ」意識が大切です。
// デプロイ後に「どの環境で動いているか」を表示する超簡単サンプル(Controller内)
// ※公開時は開発用の表示を出しっぱなしにしないのが基本ですが、概念理解用の例です
public ActionResult Index()
{
string env = System.Web.HttpContext.Current.IsDebuggingEnabled ? "開発中" : "公開中";
ViewBag.Environment = env;
return View();
}
2. 公開に必要なWebサーバーとIIS
ASP.NET MVCアプリを公開するには、まずWebサーバーが必要です。 Webサーバーとは、ブラウザからの「このページを見せてください」というお願い(アクセス)を受け取り、画面を返す役割を持つコンピューターです。 たとえるなら、レストランの店員さんのような存在で、注文を受けて料理(ページ)を運んでくれます。 自分のパソコンだけで動かしている状態は「家のキッチンで試食している」状態なので、外のお客さんは食べられません。
Windows環境でASP.NET MVCを動かすときによく使われるのが、IISです。 IISは、ASP.NETアプリを受け付けて動かすための仕組みで、「受付係+案内係」をまとめたものだと思うと分かりやすいです。 「このフォルダがWebサイトです」とIISに伝えると、そのフォルダの中にあるアプリを読み込み、URLに応じて正しい画面を返してくれます。 つまりIISは、公開したアプリへの入口を作ってくれる存在です。
// IIS上でアプリが動いているかを確認する超簡単サンプル(Controller内)
// サーバーでアクセスすると、ブラウザにサーバー名が表示されます
public ActionResult ServerCheck()
{
string serverName = Environment.MachineName;
ViewBag.ServerName = serverName;
return View();
}
3. Visual Studioで行う発行(デプロイ)の考え方
ASP.NET MVCでは、Visual Studioから比較的かんたんにデプロイ作業を進められます。 この作業は「発行」と呼ばれます。 発行とは、開発中のプロジェクトを「公開して動かすための荷物」にまとめ直すことです。 たとえるなら、部屋の中に散らばっている道具を、引っ越し用の段ボールに入れて運びやすくするイメージです。
開発用の状態には、動作確認のための情報や、パソコンの中だけで通じる設定が混ざっていることがあります。 発行を行うと、そういったものが整理され、サーバーに置いたときに必要なファイルだけがそろった形になります。 その結果、「あとはサーバーに置けば動く」状態に近づき、初心者でも迷いが減ります。 まずは発行が、公開のスタート地点だと覚えておくと安心です。
// 発行後の動作確認で「今のアプリがどこにあるか」を表示する超簡単サンプル(Controller内)
// サーバーに置いたあと、表示が変われば「発行したものが動いている」目安になります
public ActionResult PublishCheck()
{
string appPath = Server.MapPath("~/");
ViewBag.AppPath = appPath;
return View();
}
4. フォルダ発行の具体的なイメージ
フォルダ発行とは、完成したASP.NET MVCアプリを一つのフォルダにまとめる方法です。 このフォルダをサーバーにコピーすることで、Webアプリが公開されます。 USBメモリでデータを移す感覚に近く、仕組みが分かりやすい方法です。
<!-- 発行後に作成されるフォルダ構成のイメージ -->
/MyMvcApp
/bin
/Content
/Views
web.config
5. 公開時に重要なweb.configの役割
web.configは、ASP.NET MVCアプリの動作ルールをまとめた設定ファイルです。 公開環境では、エラー表示や動作モードの設定が特に重要になります。 設定によって、利用者に安全で分かりやすい画面を表示できます。
<configuration>
<system.web>
<customErrors mode="On" />
</system.web>
</configuration>
この設定により、エラーが起きても内部情報が表示されなくなります。 初心者の方は「公開用の安全設定」と覚えておくとよいです。
6. Webサーバーに配置して動作確認する
発行したフォルダをWebサーバーに配置したら、IISでWebサイトとして登録します。 正しく設定できると、ブラウザからURLを入力したときに画面が表示されます。 表示されない場合は、配置場所や設定ミスが原因のことが多いです。
公開後は、トップ画面だけでなく、画面遷移や入力処理も確認します。 開発環境と公開環境では条件が違うため、必ずチェックすることが大切です。
7. デプロイ作業で大切な心構え
デプロイは特別な人だけが行う作業ではありません。 手順を理解していれば、初心者でも確実に進められます。 一つずつ確認しながら進めることが、失敗しない一番の近道です。
ASP.NET MVCアプリを公開できるようになると、Web開発の全体像が見えてきます。 デプロイは、アプリ完成への大切な工程です。