カテゴリ: VB.NET 更新日: 2026/02/26

VB.NETで文字列の空白・改行を操る!TrimやvbCrLfの使い方を徹底解説

VB.NETで文字列の空白や改行を扱う方法
VB.NETで文字列の空白や改行を扱う方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「VB.NETで文章の中に改行を入れたり、入力された文字の周りにある邪魔な空白を消したりする方法はありますか?」

先生

「はい、もちろんです!文字列操作の中でも、改行と空白の処理は非常によく使います。これを知っておくだけで、プログラムの見た目やデータの正確さがぐんと上がりますよ。」

生徒

「具体的にはどんな命令を使うんでしょうか?」

先生

「改行には定数を使いますし、空白削除にはTrimメソッドを使います。初心者の方にも分かりやすく解説していきますね!」

1. VB.NETの文字列操作における空白と改行の重要性

1. VB.NETの文字列操作における空白と改行の重要性
1. VB.NETの文字列操作における空白と改行の重要性

プログラミング未経験の方が最初に驚くことの一つに、パソコンは「空白(スペース)」「改行(次の行へ行くこと)」も一つの文字として扱っているという点があります。例えば、見た目では同じ「田中」という名前でも、後ろに目に見えない空白が入って「田中 」となっていると、パソコンはこれらを全く別のデータとして判断してしまいます。

また、画面に長いメッセージを表示する際、適切な場所で改行が入っていないと、とても読みづらいアプリになってしまいます。VB.NET(ヴィジュアルベーシック・ドットネット)を使って、ユーザーに親切で、かつ正確なシステムを作るためには、これらの制御文字(せいぎょもじ)を自由に扱えるようになることが不可欠です。

2. 文章の中に改行を入れる方法(vbCrLf)

2. 文章の中に改行を入れる方法(vbCrLf)
2. 文章の中に改行を入れる方法(vbCrLf)

まずは、文章を途中で次の行に送る「改行」の方法を見ていきましょう。VB.NETでは、改行を表現するために vbCrLf(ブイビークリエルエフ) という特別なキーワードを使います。これは、タイプライターの時代から使われている「行の先頭に戻る(Carriage Return)」と「次の行へ移動する(Line Feed)」という二つの動きを合わせたものです。

文字と文字の間にこの vbCrLf を挟むことで、実行したときに文章が二行に分かれます。以下のサンプルコードで確認してみましょう。


Dim firstLine As String = "こんにちは。"
Dim secondLine As String = "今日は良い天気ですね。"

' &(アンパサンド)を使って、文章の間に改行を挟みます
Dim fullMessage As String = firstLine & vbCrLf & secondLine

Console.WriteLine(fullMessage)

実行結果は以下のようになります。


こんにちは。
今日は良い天気ですね。

このように、一つの変数の中に改行を含めることができます。最近では ControlChars.CrLfEnvironment.NewLine と書くこともありますが、まずは最もシンプルで覚えやすい vbCrLf から始めてみましょう。

3. 文字列の周りの空白を消すTrimメソッド

3. 文字列の周りの空白を消すTrimメソッド
3. 文字列の周りの空白を消すTrimメソッド

次に、文字列の前後についてしまった余計な空白を取り除く Trim(トリム) について解説します。これは、特に入力フォームなどを作るときに欠かせません。ユーザーが名前を入力するとき、ついつい最後にスペースを入れてしまうことがありますが、そのまま登録すると検索のときにヒットしなくなるなどのトラブルが起きます。

Trimメソッドを使えば、先頭や末尾にある「目に見えない空白」を一瞬でお掃除できます。パソコン初心者の方がうっかり入れてしまったスペースも、プログラム側で優しくフォローしてあげましょう。


Dim dirtyText As String = "   プログラミング学習中   "
' Trimを使って前後の空白を削除します
Dim cleanText As String = dirtyText.Trim()

Console.WriteLine("「" & cleanText & "」")

実行結果は以下のようになります。


「プログラミング学習中」

この命令を使うと、前後の空白だけが消えて、文字と文字の間にある空白は維持されます。非常に賢い機能ですね。他にも、先頭だけ消す TrimStart や、末尾だけ消す TrimEnd もあります。

4. 文字列の中にある特定の空白を置き換える

4. 文字列の中にある特定の空白を置き換える
4. 文字列の中にある特定の空白を置き換える

文章の前後ではなく、中にある空白を消したい、あるいは別の文字に変えたいという場合もあります。そんな時は Replace(リプレイス) メソッドを使いましょう。これを使えば、全角の大きなスペースを半角の小さなスペースに統一したり、あるいは完全に消去したりすることができます。

データの形式を整えたり、苗字と名前の間のスペースを詰めたりする時に非常に便利です。以下の例では、文章に含まれるすべての空白を削除する方法を紹介します。


Dim sampleText As String = "V B . N E T"
' 空白(" ")を、何も無い文字("")に置き換えます
Dim noSpaceText As String = sampleText.Replace(" ", "")

Console.WriteLine(noSpaceText) '空白が消えて繋がります

実行結果は以下のようになります。


VB.NET

Replaceは「置換(ちかん)」という意味です。第一引数(最初のかっこ内)に探したい文字を、第二引数に新しく入れたい文字を書きます。空白操作だけでなく、あらゆる文字列の修正に使える必須のテクニックです。

5. 空白かどうかをチェックする便利な方法

5. 空白かどうかをチェックする便利な方法
5. 空白かどうかをチェックする便利な方法

プログラムを作っていると、「この箱(変数)は空っぽじゃないかな?」「スペースしか入っていないんじゃないかな?」と確認したい場面が多々あります。そんな時に役立つのが String.IsNullOrWhiteSpace という機能です。

これは、文字が全く入っていない状態(Nothingや空文字)だけでなく、スペースしか入っていない場合も「空っぽ(真)」と判断してくれます。入力チェックのプログラムを書くとき、これ一つで多くの不具合を防ぐことができます。


Dim inputData As String = "   " 'スペースしか入っていない

' スペースのみ、または空っぽの場合を判定します
If String.IsNullOrWhiteSpace(inputData) Then
    Console.WriteLine("何も入力されていないか、空白のみです。")
Else
    Console.WriteLine("有効な文字が入力されています。")
End If

実行結果は以下のようになります。


何も入力されていないか、空白のみです。

プログラミング未経験の方が陥りやすい罠が、「見た目には空っぽなのに、パソコンは『スペースという文字が入っている』と判断してエラーになる」という状況です。このメソッドを使えば、そういったミスを未然に防ぐことができます。

6. 複数の行を一度に繋げて読みやすくする

6. 複数の行を一度に繋げて読みやすくする
6. 複数の行を一度に繋げて読みやすくする

最後に、非常に長い文章をソースコード(プログラムの設計図)の中に書きたい時のコツをお伝えします。VB.NETでは、文字列の前に $(ドルマーク) を付け、さらに引用符を三つ """ 繋げる「ヒアドキュメント」のような書き方(※VB.NETでは String.JoinStringBuilder を使うのが一般的ですが、新しいバージョンでは補間文字列と改行を組み合わせて直感的に書けます)もありますが、初心者の方はまず & _(アンパサンドとアンダーバー) による行継続を覚えておくと良いでしょう。

コードが横に長くなりすぎると読みづらいため、適宜改行して整理することで、後から見直したときに理解しやすい「綺麗なプログラム」になります。空白や改行を制する者は、文字列操作を制すると言っても過言ではありません。

7. 空白・改行操作のまとめと次のステップ

7. 空白・改行操作のまとめと次のステップ
7. 空白・改行操作のまとめと次のステップ

いかがでしたでしょうか。今回はVB.NETにおける空白の削除(Trim)、改行の挿入(vbCrLf)、そして置換(Replace)といった基本的な文字列操作を解説しました。これらは地味に見えるかもしれませんが、実際のシステム開発現場では毎日必ずと言っていいほど使われる非常に重要な技術です。

特に、ユーザーから受け取ったデータをそのまま信じず、まずはTrimで綺麗にし、IsNullOrWhiteSpaceで中身を確認してから処理を進めるという流れは、プロのプログラマが必ず行っている「基本の型」です。最初は難しい単語に戸惑うかもしれませんが、何度もコードを書いていくうちに、手が勝手に動くようになります。まずは自分の名前の前後にわざと空白を入れて、Trimで消える様子を試してみてください。その小さな成功体験が、大きなプログラミングスキルへと繋がっていきます。

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