カテゴリ: ASP.NET 更新日: 2025/12/24

ASP.NET開発環境構築|コマンドライン(dotnet CLI)でASP.NETプロジェクトを作成する方法

コマンドライン(dotnet CLI)でASP.NETプロジェクトを作成する方法
コマンドライン(dotnet CLI)でASP.NETプロジェクトを作成する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「ASP.NETのプロジェクトを作りたいんですけど、Visual Studioを使わなくてもできますか?」

先生

「もちろんできますよ。dotnet CLIというコマンドラインツールを使えば、Visual Studioを使わなくてもASP.NETのプロジェクトを簡単に作成できます。」

生徒

「コマンドラインって黒い画面で文字を打ち込むやつですか?ちょっと難しそうです…」

先生

「最初は不思議に感じるかもしれませんが、手順はとてもシンプルです。まるでスマホのアプリをタップする代わりに、文字で操作しているイメージだと思えば分かりやすいですよ。」

1. dotnet CLIとは?

1. dotnet CLIとは?
1. dotnet CLIとは?

dotnet CLI(コマンドラインインターフェース)とは、.NET SDKに含まれている公式ツールで、キーボードから文字を入力して.NETやASP.NETに関する操作を行うための仕組みです。CLIは「Command Line Interface」の略で、マウス操作ではなくコマンド(命令文)を使ってパソコンに指示を出します。

例えば、ゲームで「前に進め」「ジャンプしろ」とボタンを押す代わりに、文字で命令するイメージです。dotnet CLIでは、「新しいASP.NETプロジェクトを作成する」「プログラムを実行する」といった操作を、短い英単語の組み合わせで実行できます。

初心者のうちは黒い画面に戸惑うかもしれませんが、実際に使うコマンドは限られています。まずは「確認する」「作る」「動かす」といった基本操作を覚えるだけで十分です。

例えば、dotnet CLIが正しく使えるかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。


dotnet --version

このコマンドを実行すると、インストールされている.NETのバージョン番号が表示されます。数字が表示されれば、dotnet CLIが正しく使える状態です。まずはこの確認から始めることで、安心してASP.NET開発の第一歩を踏み出せます。

2. コマンドラインを開く方法

2. コマンドラインを開く方法
2. コマンドラインを開く方法

次に、dotnet CLIのコマンドを入力するための画面(コマンドライン)を開きます。ここは「文字で操作するための入口」なので、まずは開き方だけ押さえればOKです。WindowsとMacで名称や開き方が少し違います。

  • Windowsの場合:「スタートメニュー」からコマンドプロンプトまたはPowerShellを開きます。検索欄に「cmd」や「powershell」と入力しても見つかります。
  • Macの場合:「アプリケーション」→「ユーティリティ」→ターミナルを開きます。Spotlight検索で「terminal」と入力しても起動できます。

この黒い画面(文字を打ち込むウィンドウ)が、よく言う「コマンドライン」です。最初は怖く見えますが、やることは決まった文字を1行入力してEnterするだけです。

試しに、いま開いた画面がちゃんと反応するか、次のように入力してみましょう。これは「今いる場所(フォルダ)」を表示するだけの確認コマンドです。


# Windows(PowerShell)
pwd

# Mac(ターミナル)
pwd

実行すると、英数字でフォルダの場所が表示されます。表示が出れば準備OKです。ここまでできれば、あとは同じ要領でASP.NETの作成コマンドも入力できるようになります。

3. ASP.NETプロジェクトを作成するコマンド

3. ASP.NETプロジェクトを作成するコマンド
3. ASP.NETプロジェクトを作成するコマンド

ここからは、いよいよASP.NET Coreのプロジェクトを作成します。やることはシンプルで、作業用フォルダの中で1行のコマンドを入力するだけです。うまくいけば、必要なファイル一式(ひな形)が自動でそろい、すぐに開発を始められる状態になります。

まずは、プロジェクトを置きたい場所に移動してから、次のコマンドを入力します。


dotnet new webapp -o MyFirstApp

このコマンドの意味を分解すると以下の通りです。

  • dotnet:.NETの命令を実行するためのキーワード
  • new:新しいプロジェクトを作る命令
  • webapp:ASP.NET CoreのWebアプリケーションを作るテンプレート(Razor Pages系)
  • -o MyFirstApp:「MyFirstApp」という名前のフォルダを作って、その中にプロジェクトを生成する

つまり、この一行を打ち込むだけで、ASP.NETのひな形プロジェクトが一瞬で完成するのです。作成後は、コマンドを打った場所にMyFirstAppフォルダが増えているはずなので、エクスプローラー(Finder)で確認してみると「作れた」実感が湧きます。

もし「どんなテンプレートが選べるの?」と気になったら、一覧を表示するコマンドもあります。これは作成そのものではなく、選択肢を眺めるための確認用です。


dotnet new --list

一覧にはWebアプリやWeb APIなどが表示されますが、今回はwebappを選んでいるので「画面を表示できるWebアプリ」を作る流れになります。まずはこの形で作って、動かしてみるところまで進めるのが最短ルートです。

4. プロジェクトを実行する方法

4. プロジェクトを実行する方法
4. プロジェクトを実行する方法

作成したプロジェクトのフォルダに移動して、以下のコマンドを入力します。


cd MyFirstApp
dotnet run

実行すると、ASP.NETのWebサーバーが起動します。画面には次のような表示が出ます。


Now listening on: http://localhost:5000

ブラウザを開いて「http://localhost:5000」と入力すると、自分のパソコンで動いているASP.NETのWebページが表示されます。

5. よくある質問

5. よくある質問
5. よくある質問

インターネットに接続していないと使えないの?

最初に.NET SDKをインストールするときはインターネットが必要ですが、一度インストールすればオフラインでもプロジェクトを作成して実行できます。

Visual Studioを使わなくても大丈夫?

はい、大丈夫です。dotnet CLIだけでASP.NETアプリケーションの作成から実行まで可能です。Visual Studioを使うとさらに便利な機能が増えますが、最初の学習にはCLIだけでも十分です。

コマンドが長くて覚えられない…

最初はそう感じるかもしれませんが、よく使うコマンドは数種類だけです。「プロジェクトを作成する」「実行する」この2つだけ覚えれば大丈夫です。

6. dotnet CLIを使うメリット

6. dotnet CLIを使うメリット
6. dotnet CLIを使うメリット

ASP.NETの開発をdotnet CLIで行うメリットは次の通りです。

  • 動作が軽く、どんなパソコンでも利用しやすい
  • プロジェクト作成が一瞬でできる
  • Visual StudioをインストールしなくてもASP.NETが学習できる
  • プログラムの仕組みを深く理解しやすい

特に初心者にとって、コマンドラインでプロジェクトを作成する経験は「パソコンに命令する感覚」を養う大切なステップです。

まとめ

まとめ
まとめ

dotnet CLIでASP.NET開発を始める全体像の振り返り

この記事では、Visual Studioのような統合開発環境を使わずに、コマンドライン(dotnet CLI)だけでASP.NETプロジェクトを作成し、実行する方法について解説してきました。最初は黒い画面に文字を入力する操作に不安を感じた方もいるかもしれませんが、実際に使うコマンドはとてもシンプルで、流れを理解すれば初心者でも問題なく扱えることが分かります。

dotnet CLIは、.NET SDKに含まれている公式ツールであり、ASP.NET Coreの開発に必要な機能が一通りそろっています。プロジェクトの作成、実行、ビルドといった基本操作をすべてコマンドで行えるため、余計な画面操作に迷わず、プログラムの本質に集中できるのが大きな特徴です。

コマンドライン操作が初心者に与えるメリット

コマンドラインと聞くと、上級者向けの難しい操作を想像しがちですが、ASP.NET学習の初期段階で触れておくことには大きな意味があります。なぜなら、dotnet CLIを使うことで、「どの操作が何をしているのか」を一つずつ理解できるからです。

例えば、dotnet newというコマンドは「新しいプロジェクトを作る」という明確な役割を持っています。dotnet runは「アプリケーションを実行する」という意味です。このように、命令と結果の関係が分かりやすく、プログラミングだけでなく、開発環境そのものの仕組みを理解する助けになります。

ASP.NETプロジェクト作成から実行までの流れを再確認

記事の中で紹介した一連の流れを、改めて整理してみましょう。まず、コマンドラインを開き、プロジェクトを作成したい場所で次のようなコマンドを入力しました。


dotnet new webapp -o MyFirstApp

これだけで、ASP.NET CoreのWebアプリケーションに必要なファイル一式が自動的に作成されます。その後、作成されたフォルダに移動し、次のコマンドを実行しました。


cd MyFirstApp
dotnet run

この操作によって、ローカル環境でWebサーバーが起動し、ブラウザからASP.NETアプリケーションにアクセスできるようになります。複雑な設定をしなくても、数行のコマンドだけで動作確認まで進められる点は、dotnet CLIの大きな魅力です。

Visual Studioを使わない選択肢の価値

ASP.NET開発といえばVisual Studioを思い浮かべる人も多いですが、必ずしも最初から大きなツールを使う必要はありません。dotnet CLIを使えば、パソコンの性能に左右されにくく、環境構築も比較的軽量に済ませることができます。

また、将来的にLinuxやMac、クラウド環境でASP.NETアプリケーションを動かす場合にも、コマンドライン操作の知識は必ず役立ちます。最初は少し地味に感じるかもしれませんが、開発の土台となる考え方を身につけるという意味では、非常に価値のある学習方法です。

初心者がつまずかないための考え方

dotnet CLIを使ってASP.NETを学ぶ際に大切なのは、「すべてを一度に覚えようとしない」ことです。最初に覚えるべきコマンドは、プロジェクト作成と実行の二つだけで十分です。慣れてきたら、少しずつ他のコマンドやオプションを試していけば問題ありません。

エラーが出た場合も、慌てずに表示されたメッセージを読み、何が起きているのかを考える習慣をつけることが重要です。この積み重ねが、ASP.NETだけでなく、プログラミング全般の理解につながっていきます。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「最初はコマンドラインが怖かったですけど、実際にやってみたら、やることは意外と少ないんですね。ASP.NETのプロジェクトもすぐ作れて驚きました。」

先生

「そうですね。dotnet CLIは覚えるコマンドが限られているので、初心者にも向いています。仕組みを理解しながら進められるのも良い点です。」

生徒

「Visual Studioを使わなくてもASP.NETが動かせるって分かって、学習のハードルが下がった気がします。」

先生

「その感覚はとても大切です。まずはdotnet CLIで基礎を固めて、必要になったらツールを広げていくと、無理なく成長できますよ。」

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