Visual StudioでASP.NETテンプレートを選ぶ方法を徹底解説!初心者でもわかる開発入門
生徒
「先生、Visual StudioでASP.NETを始めたいんですけど、最初にどのテンプレートを選んだらいいのか分かりません…。」
先生
「とてもいい質問ですね。ASP.NETにはいろいろなテンプレートが用意されていて、目的に合わせて選ぶのがポイントなんです。」
生徒
「テンプレートって具体的に何をするものなんですか?」
先生
「テンプレートは、アプリの設計図みたいなものです。最初から必要なファイルや設定がそろっているので、ゼロから作るよりも簡単に開発を始められるんですよ。」
1. テンプレートとは?
Visual StudioでASP.NETのテンプレートを選ぶというのは、「どんな形のWebアプリを作り始めるか」を最初に決める作業です。テンプレートには、開発に必要なファイル構成・初期設定・サンプルコードがあらかじめ用意されており、ゼロから作る必要がありません。
たとえば、家を建てるときに「間取り図付きのモデルハウス」を選ぶイメージです。土台や壁がすでに用意されているので、細かい部分に集中できます。ASP.NETでも、テンプレートを選ぶことで「何から手を付ければいいか分からない」という状態を避けられます。
実際にテンプレートを使うと、最初から次のような簡単なサンプル処理が含まれていることがあります。これは、画面に文字を表示するだけの基本的な例です。
public void OnGet()
{
ViewData["Message"] = "テンプレートから作成された画面です";
}
このようなコードが最初から用意されているため、「どうやって画面に表示するのか」を自分で調べなくても動きを確認できます。テンプレートとは、初心者が安心してASP.NET開発を始めるためのスタート地点だと考えると分かりやすいでしょう。
2. Visual Studioで新しいプロジェクトを作成する手順
ASP.NETのテンプレートを選ぶには、まず新しいプロジェクトを作成します。ここは「アプリの土台を作る作業」なので、焦らず画面の案内どおりに進めれば大丈夫です。途中で出てくる項目も、最初はおすすめのままで問題ありません。
- Visual Studioを起動する
- スタート画面で「新しいプロジェクトの作成」をクリック
- 検索ボックスに「ASP.NET」と入力して候補を絞り込む
- 表示されたテンプレートから目的のものを選び「次へ」
- プロジェクト名と保存場所を設定して「作成」をクリック
プロジェクト名は、あとで見返したときに分かりやすい名前(例:MyFirstAspNet)にしておくと迷いません。保存場所も、デスクトップ直下ではなく専用の作業フォルダを作って入れておくと管理が楽になります。
作成が完了すると、選んだテンプレートに合わせたファイル一式が自動生成され、画面右側のソリューションエクスプローラーに構成が表示されます。初心者はまず「ファイルが増えた=準備が整った」と捉えるだけでOKです。
動作イメージをつかむために、プロジェクトに含まれるコードには次のような「文字を表示するだけ」のシンプルな例が入っていることがあります。
Console.WriteLine("プロジェクトを作成しました");
このように、Visual Studioは最初の一歩で必要なものをまとめて用意してくれるので、まずはプロジェクト作成まで進めて「作れた」状態にするのがコツです。
3. ASP.NETで選べる代表的なテンプレート
Visual Studioには、ASP.NET開発を始めるためのテンプレートがいくつもあります。テンプレート名だけを見ると似ていて迷いやすいのですが、ざっくり言うと「画面中心で作るのか」「データの受け渡し(API)中心なのか」「C#だけで画面まで作りたいのか」で選び方が変わります。
- ASP.NET Core Web アプリケーション(空):最小限の状態から始めたい人向け。必要なものを自分で追加していくので、仕組みをじっくり理解したいときに便利。
- ASP.NET Core Web アプリケーション(MVC):画面(View)・処理(Controller)・データ(Model)を分けて作る王道スタイル。Webアプリの基本構造を学びやすい。
- ASP.NET Core Web アプリケーション(Razor Pages):ページ単位で管理できてシンプル。まずは「画面を作って表示する」体験をしたい初心者に向く。
- ASP.NET Core Web API:画面は作らず、データを返す仕組みを作るテンプレート。スマホアプリやJavaScriptのフロントエンドと連携したい場合に選ぶ。
- Blazor アプリ:C#だけで画面側まで作れるテンプレート。JavaScriptをできるだけ減らして開発したい人に人気。
「どれを選べばいいか分からない…」という場合は、まずRazor PagesかMVCを選ぶと画面がすぐ出て理解が進みやすいです。逆に「画面はいらなくてデータだけ返したい」ならWeb APIが合っています。
イメージをつかむために、超シンプルな例を見ておきましょう。MVCなら「Controllerで文字を返す」、Web APIなら「APIとして文字を返す」といった形で、目的によって入口が変わります。
// 例:Web APIで文字を返すイメージ(最小の例)
app.MapGet("/hello", () => "Hello ASP.NET!");
このように、テンプレートは「作りたいものに近い形の土台」を選ぶ作業です。最初に目的を決めておくと、プロジェクト作成後の画面やフォルダ構成も理解しやすくなります。
4. 初心者におすすめのテンプレート
プログラミング未経験の初心者が最初に学ぶなら、Razor PagesかMVCのテンプレートを選ぶと分かりやすいです。どちらも「画面を表示して動きを確認する」までが早いので、最初の成功体験を作りやすいのが理由です。
Razor Pagesは、ページ単位でまとまっていて構成がシンプルです。たとえば「このページを開いたら、この処理が動く」という対応が見えやすく、初学者が混乱しにくいのが特徴です。まずは小さなWebアプリを作って、画面の表示や入力の流れをつかみたいときに向いています。
一方のMVCは、Controller(処理)・View(画面)・Model(データ)を分けて考える作り方です。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、「画面」「処理」「データ」の役割が整理されるので、アプリが大きくなっても管理しやすくなります。将来的に本格的なWebアプリ開発を見据えるなら、早めに触れておく価値があります。
どちらを選んだ場合でも、テンプレートには初心者が理解しやすいように、まずは「文字を表示する」といった簡単な処理が入っていることが多いです。たとえば次のように、画面にメッセージを渡すコードを見るだけでも「何が起きているか」のイメージが持てます。
// 例:Razor Pagesで画面にメッセージを渡すイメージ
public void OnGet()
{
ViewData["Message"] = "まずは表示できた!";
}
迷ったら、まずはRazor Pagesで「表示できた」を体験し、慣れてきたらMVCで構造を学ぶ流れにするとスムーズです。テンプレート選びは正解が一つではないので、「今の自分が理解しやすい方」を基準に選ぶのがコツです。
5. テンプレート選択後の画面構成
テンプレートを選んでプロジェクトを作成すると、Visual Studioのソリューションエクスプローラーにファイル構成が表示されます。例えばMVCなら「Controllers」「Views」「Models」のフォルダが自動的に用意されます。Razor Pagesなら「Pages」というフォルダが中心になります。
このように、テンプレートごとに初期構成が違うので、自分が何を学びたいか、どんなアプリを作りたいかで選ぶのがポイントです。
6. テンプレートを選ぶときの注意点
テンプレートを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- .NETのバージョン:最新の.NET 6や.NET 7を選べば長期的に使えます。
- 認証設定:ログイン機能を最初から組み込みたい場合は「個別ユーザーアカウント」を選択。
- 依存関係:必要なライブラリやパッケージが自動で設定されるので、初心者はそのまま進めてOK。
慣れてきたら、自分で細かく設定をカスタマイズすることもできます。
7. 実際にテンプレートを使って実行する
テンプレートを選んでプロジェクトを作成したら、実行ボタン(緑の三角アイコン)をクリックするだけで、サンプルアプリが起動します。ブラウザに初期画面が表示されるので、「あ、動いた!」という感覚を得られるのが楽しいポイントです。
このときに表示される画面はテンプレートによって違いますが、すぐに動作確認できるので安心です。
まとめ
Visual StudioでASP.NETのテンプレートを選ぶ流れを振り返ってみると、テンプレートという仕組みがどれだけ開発をスムーズにしてくれているかがよく分かります。特にASP.NETはWebアプリケーションの構成が複雑になりやすいため、最初にどのテンプレートを選ぶかによって学びやすさや開発の進め方が大きく変わります。記事でも紹介したように、テンプレートはあらかじめ必要なフォルダ構成や設定が一式そろっている“最初の地図”のような存在であり、初心者が迷わずプロジェクトを進めていくための大きな手助けとなります。 例えばRazor Pagesのテンプレートを選べば、ページ単位で構成がシンプルにまとまり、小さなWebサイトや管理画面を作りたいときに最適です。一方でMVCテンプレートは、コントローラー・ビュー・モデルがはっきりと分かれる構造となっているため、少し複雑にはなりますが、拡張や保守を見据えた大規模アプリケーションに非常に向いています。このように、どのテンプレートを選ぶかは「目的」と「規模」によって決めることが重要です。 また、テンプレートを選び新しいプロジェクトを作成した瞬間に、ソリューションエクスプローラーに表示される一つひとつのファイルやフォルダも、初心者にとって大きな学びにつながります。ASP.NET Core Webアプリ(空)のテンプレートでは最小構成なので自由度が高く、MVCならControllers・Views・Modelsが自動生成され、Razor PagesならPagesフォルダが中心になるなど、構成の違いを理解することでASP.NETの全体像が自然とつかめます。 Visual Studioのテンプレートは、開発の入り口をわかりやすくするだけでなく、プロジェクトを長期的に育てていくための基盤にもなります。特に.NETのバージョン選択、認証設定、パッケージの依存関係などは、プロジェクトを作る段階でしか触れない項目も多く、後から変更するのが大変なケースもあります。だからこそ、最初にテンプレートをしっかり選ぶことはとても大切なのです。 ここでは記事の内容を踏まえ、テンプレート選択後の基本的なファイル構成を想像しやすい簡単なサンプルコードを掲載します。実際のMVCテンプレートで自動生成される構造をイメージできるよう、必要最低限でまとめています。
テンプレートで自動生成されるMVC構造のサンプル
// Controllers/HomeController.cs
using Microsoft.AspNetCore.Mvc;
namespace MyMvcApp.Controllers
{
public class HomeController : Controller
{
public IActionResult Index()
{
ViewData["Message"] = "MVCテンプレートから生成されたトップページです。";
return View();
}
}
}
@{
ViewData["Title"] = "トップページ";
}
<h2 class="fw-bold">トップページへようこそ</h2>
<p>@ViewData["Message"]</p>
このような構成が自動的に生成されることで、初心者でもすぐに画面を確認しながらASP.NET開発を進めることができます。テンプレートは単に最初の形を作るだけでなく、「ASP.NETアプリはどんな構造で動くのか」を理解する最初の学習素材としても非常に役立ちます。慣れてくると、自分の目的に合わせてテンプレート構成を変更したり、ワークロードの選択を追加したりすることも簡単にできるようになります。 テンプレートを選ぶだけで、必要な構造が自動で整い、初期画面まで表示できるところまで進められるのはVisual Studioの大きな魅力のひとつです。最初はどれを選べばよいかわからないかもしれませんが、繰り返し触ることで、テンプレートごとの違いやASP.NETの全体像が自然と理解できるようになります。
生徒:「テンプレートって便利だけど、どれを選ぶか悩んでしまっていました。でも記事を読んでだいぶイメージがつきました!」
先生:「目的によって選ぶテンプレートは変わりますが、まずはRazor PagesかMVCを使ってみると構造が掴みやすいですよ。」
生徒:「MVCはちょっと難しそうだけど、大規模アプリに向いているって聞くとやってみたくなりますね。」
先生:「そうですね。最初は難しく感じても、テンプレートがきちんと構造を作ってくれるので安心して学べます。」
生徒:「次は自分で選んだテンプレートでいろいろ試してみます!」
先生:「その調子です。テンプレートの違いを意識するだけでもASP.NETの理解がどんどん深まりますよ。」