カテゴリ: VB.NET 更新日: 2026/02/07

VB.NETの制御構造でよくあるエラーと解決策を徹底解説

VB.NETの制御構造でよくあるエラーと解決策
VB.NETの制御構造でよくあるエラーと解決策

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「VB.NETでプログラムを書いていると、よくエラーになってしまいます。どうしてでしょうか?」

先生

「エラーの多くは制御構造の書き方や条件式の間違いが原因です。ここでは初心者がつまずきやすいエラーとその解決策を具体例とともに解説します。」

生徒

「例えばどんなエラーがありますか?」

先生

「代表的なのは、If文のEnd Ifの抜けや条件式の書き方、ループでの無限ループなどです。順番に見ていきましょう。」

1. If文の書き方でよくあるエラー

1. If文の書き方でよくあるエラー
1. If文の書き方でよくあるエラー

VB.NETのIf文では、条件に応じた処理を分岐させます。しかしEnd Ifを忘れるとコンパイルエラーになります。


Dim a As Integer = 5

If a > 3 Then
    Console.WriteLine("3より大きい")
'End If を忘れるとエラー

エラー: End If がありません

解決策は必ずIf文をEnd Ifで閉じることです。


If a > 3 Then
    Console.WriteLine("3より大きい")
End If

2. 条件式の書き方のミス

2. 条件式の書き方のミス
2. 条件式の書き方のミス

条件式で等号や比較演算子を間違えることもあります。初心者に多いのは===の混同です。


Dim b As Integer = 10

If b == 10 Then 'VB.NETでは==ではなく=
    Console.WriteLine("10です")
End If

エラー: 演算子が正しくありません

VB.NETでは比較は=を使います。


If b = 10 Then
    Console.WriteLine("10です")
End If

3. ループ処理での無限ループ

3. ループ処理での無限ループ
3. ループ処理での無限ループ

ループ処理では、条件を正しく設定しないと無限ループになります。例えば:


Dim i As Integer = 0

While i < 5
    Console.WriteLine(i)
    'i を増やさないと無限ループ
End While

0
0
0
...

解決策はループ内で変数を更新することです。


While i < 5
    Console.WriteLine(i)
    i += 1 '必ずカウンタを増やす
End While

4. Select Caseでの範囲指定ミス

4. Select Caseでの範囲指定ミス
4. Select Caseでの範囲指定ミス

VB.NETのSelect Caseで範囲を指定するときも注意が必要です。


Dim score As Integer = 85

Select Case score
    Case 90 To 100
        Console.WriteLine("A")
    Case 80 To 89
        Console.WriteLine("B")
    Case Else
        Console.WriteLine("その他")
End Select

範囲が重複していると、思わぬ結果になることがあります。重複や範囲外に注意しましょう。

5. 変数初期化の忘れ

5. 変数初期化の忘れ
5. 変数初期化の忘れ

条件分岐で使う変数を初期化していないと、実行時エラーになります。


Dim flag As Boolean

If flag Then
    Console.WriteLine("Trueです")
End If

ブール型は初期値がFalseですが、数値や文字列は初期化していないとエラーになります。必ず宣言時に初期値を設定しましょう。


Dim count As Integer = 0
If count > 0 Then
    Console.WriteLine("0より大きい")
End If

6. よくあるエラーと解決のポイントまとめ

6. よくあるエラーと解決のポイントまとめ
6. よくあるエラーと解決のポイントまとめ
  • End Ifの忘れ → 必ずIf文はEnd Ifで閉じる
  • 比較演算子の間違い → VB.NETでは=を使う
  • ループ無限ループ → カウンタや条件更新を忘れない
  • Select Caseの範囲指定ミス → 範囲や重複に注意
  • 変数初期化忘れ → 使用前に必ず初期値を設定

VB.NETの制御構造は正しく書けば強力ですが、初めはエラーが多く出ます。エラー内容を確認して、原因に応じて修正する習慣をつけることが重要です。

まとめ

まとめ
まとめ

これまでの内容を振り返ると、VB.NETの制御構造におけるエラーの多くは、文法上の記述漏れや、他言語との仕様の違いから生じる勘違いが主な原因であることがわかります。特に、条件分岐の基本であるIf文におけるブロックの閉じ忘れや、比較演算子の使い分け、そして繰り返し処理における継続条件の管理は、プログラムの品質を左右する極めて重要な要素です。

制御構造の正確な記述によるバグ防止

プログラムのロジックが複雑になればなるほど、ネスト(入れ子)構造が深くなり、どのIf文がどのEnd Ifに対応しているのかが視覚的に分かりにくくなります。こうしたミスを防ぐためには、適切なインデントを維持し、コードの可読性を高めることが不可欠です。また、無限ループの問題はシステムのフリーズやリソースの枯渇を招くため、While文やDo Loop文を使用する際は、必ずループから抜けるための更新処理が含まれているかを二重にチェックする習慣をつけましょう。

データ型と条件式の深い関係

VB.NET特有の仕様として、データ型に応じた初期値の振る舞いも理解しておく必要があります。Boolean型は宣言時にFalseが代入されますが、数値型やオブジェクト型においては、Nothingの状態やゼロ値が条件判定にどう影響するかを意識しなければなりません。実行時エラー(例外)を未然に防ぐためにも、変数の初期化を徹底することは、堅牢なアプリケーション開発の第一歩です。

実戦で役立つ応用サンプルコード

ここでは、学んだ制御構造を組み合わせて、実務でも使えるような「数値の妥当性チェックとランク判定」のサンプルプログラムを作成してみましょう。エラーが発生しやすいポイントを網羅した構成にしています。


Module Module1
    Sub Main()
        ' 変数の初期化を確実に行う
        Dim inputScore As Integer = 0
        Dim resultMessage As String = String.Empty

        Console.WriteLine("テストの点数を入力してください(0から100):")
        
        ' 入力値の取得と数値変換
        Dim inputStr As String = Console.ReadLine()
        
        ' 数値変換の安全な処理
        If Integer.TryParse(inputStr, inputScore) Then
            ' 1. If文による範囲外エラーのチェック
            If inputScore < 0 Or inputScore > 100 Then
                Console.WriteLine("エラー:0から100の範囲で入力してください。")
            Else
                ' 2. Select Caseによる多方向分岐
                Select Case inputScore
                    Case 90 To 100
                        resultMessage = "優秀"
                    Case 70 To 89
                        resultMessage = "良好"
                    Case 50 To 69
                        resultMessage = "普通"
                    Case Else
                        resultMessage = "要努力"
                End Select

                ' 3. ループ処理を用いた結果の表示
                Dim counter As Integer = 1
                While counter <= 3
                    Console.WriteLine($"{counter}回目の判定結果:{resultMessage}")
                    ' カウンタ更新を忘れると無限ループになるので注意
                    counter += 1
                End While
            End If
        Else
            Console.WriteLine("エラー:数値を入力してください。")
        End If

        Console.WriteLine("処理が完了しました。")
    End Sub
End Module

上記のコードを実行した際の標準的な出力結果は以下の通りです。


テストの点数を入力してください(0から100):
85
1回目の判定結果:良好
2回目の判定結果:良好
3回目の判定結果:良好
処理が完了しました。

より高度なエラー回避のために

さらにスキルアップを目指すなら、エラーが発生した際のデバッグ技術も身につけておくと良いでしょう。Visual Studioのブレークポイント機能を活用すれば、If文の条件判定が期待通りに行われているか、ループ内の変数が正しく加算されているかを一行ずつ確認できます。エラーメッセージを単なる警告として捉えるのではなく、プログラムからの「修正ガイド」として読み解くことが、上達への近道です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、ありがとうございました!If文でEnd Ifを忘れるだけであんなに大量のエラーが出るとは思いませんでした。構文を正しく閉じることの大切さがよくわかりました。」

先生

「そうですね。特にVB.NETはEnd IfやNext、End Selectといった具合に、各ブロックの終わりを明示する言語ですから、書き始めにペアとなる終了句を書いてしまうのがコツですよ。」

生徒

「なるほど!あと、C#やJavaを少し触ったことがあったので、つい比較演算子で==を使いそうになります。VB.NETでは=一つで代入と比較の両方をこなすんですね。」

先生

「その通りです。文脈によって判断されるので最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると非常に読みやすい構文です。ループ処理の無限ループについてはどう感じましたか?」

生徒

「カウンタ変数の更新を忘れると、パソコンのファンが回りだして焦りました……。While文を使うときは、必ずi += 1のような更新式が最後にあるか確認するようにします。」

先生

「いい教訓ですね。もし更新を忘れそうなときは、最初から範囲が決まっているFor文を使うのも一つの手です。For i As Integer = 0 To 4のように書けば、自動的に加算してくれますから。」

生徒

「用途に合わせて使い分けるのが大事なんですね。Select Caseの範囲指定も、90 To 100のように直感的に書けるので、If文をたくさん重ねるよりスッキリして見えました。」

先生

「素晴らしい気づきです。エラーを恐れずにたくさんコードを書いて、自分なりのチェックリストを作っていきましょう。次は、より複雑なデータ構造や、例外処理(Try Catch)についても学んでいくと、さらに安定したプログラムが書けるようになりますよ。」

生徒

「はい!まずは基本の制御構造をマスターして、エラーのないコードが書けるように頑張ります!」

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