カテゴリ: VB.NET 更新日: 2026/02/09

VB.NETでメソッドを整理するリファクタリングのコツ!初心者でも理解できる方法

VB.NETでメソッドを整理するリファクタリングのコツ
VB.NETでメソッドを整理するリファクタリングのコツ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、VB.NETで書いたメソッドがたくさんあって、どれが何をしているかわからなくなりました。」

先生

「それならリファクタリングを行うと良いですよ。リファクタリングとは、プログラムの動作はそのままに、コードを整理してわかりやすくすることです。」

生徒

「でも、どこから手をつければいいんでしょうか?」

先生

「まずはメソッドの役割を明確にして、できるだけ小さく分けることから始めましょう。」

1. VB.NETのメソッド整理とは?

1. VB.NETのメソッド整理とは?
1. VB.NETのメソッド整理とは?

VB.NETのメソッドは、プログラム内で特定の処理をまとめるためのブロックです。しかし、長く複雑なメソッドは理解しづらく、バグの原因にもなります。メソッド整理は、処理を小さく分けて名前をわかりやすくし、再利用しやすくすることを指します。

2. メソッドを小さく分ける

2. メソッドを小さく分ける
2. メソッドを小さく分ける

一つのメソッドに多くの処理を書きすぎると、後から修正しにくくなります。処理を意味ごとに分けて、短くシンプルなメソッドにすると可読性が上がります。


Sub ProcessOrder()
    ValidateOrder()
    CalculateTotal()
    SendConfirmation()
End Sub

Sub ValidateOrder()
    ' 注文内容を確認する処理
End Sub

Sub CalculateTotal()
    ' 合計金額を計算する処理
End Sub

Sub SendConfirmation()
    ' 注文確認メールを送信する処理
End Sub

この例では、元は1つの長い処理だったものを、ValidateOrderCalculateTotalSendConfirmationに分けています。

3. メソッドの名前をわかりやすくする

3. メソッドの名前をわかりやすくする
3. メソッドの名前をわかりやすくする

メソッド名は、何をするメソッドか一目でわかる名前にすることが重要です。例えば、DoStuffよりもCalculateDiscountの方が処理内容が明確です。

初心者でもコードを読むだけで理解できるように、動詞+名詞の形を意識すると良いでしょう。

4. 重複コードをまとめる

4. 重複コードをまとめる
4. 重複コードをまとめる

同じ処理を何度も書くと、修正時に漏れが発生しやすくなります。重複する処理はメソッドとしてまとめ、必要な場所で呼び出すようにします。


Sub PrintMessage(message As String)
    Console.WriteLine("出力: " & message)
End Sub

' 重複を避ける
PrintMessage("注文を受け付けました")
PrintMessage("発送準備中です")

こうすることで、同じ処理の修正はメソッド内だけで済み、保守性が高まります。

5. メソッド整理の注意点

5. メソッド整理の注意点
5. メソッド整理の注意点
  • あまり細かく分けすぎると逆に読みにくくなることがある
  • メソッドの役割は一つに絞る(単一責任の原則)
  • 命名規則を統一してわかりやすくする
  • リファクタリング後は必ず動作確認を行う

VB.NETでメソッドを整理してリファクタリングを行うことで、コードが読みやすくなり、バグも減り、チーム開発にも役立ちます。初心者でも少しずつ習慣にしていくと良いでしょう。

まとめ

まとめ
まとめ

VB.NETにおけるメソッドのリファクタリングは、単にコードを綺麗にする作業ではありません。それは、将来の自分やチームメンバーがソースコードを読み解く時間を短縮し、システム全体の品質を向上させるための重要なプロセスです。プログラムが複雑になればなるほど、一つのメソッドが肥大化し、どこで何を行っているのかが不透明になりがちです。

今回の内容を振り返ると、メソッド整理の核心は「役割の明確化」と「再利用性の向上」にあります。一つのメソッドが担当する機能は、理想的には一つであるべきです。これを「単一責任の原則」と呼びますが、この考え方を意識するだけで、デバッグの効率は劇的に向上します。例えば、データベースへの接続、データの計算、結果の表示という三つのステップがある場合、これらを一つのメソッドに詰め込むのではなく、三つの独立したメソッドに分割することが、保守性の高いコードへの第一歩となります。

リファクタリングの具体的な実践例

より具体的なリファクタリングの例を見てみましょう。例えば、商品の在庫管理システムにおいて、商品の購入処理を行う際に、在庫チェック、在庫更新、ログ出力といった一連の流れを整理する場合です。以下のコードは、各機能を独立させることで、修正が必要な箇所を特定しやすくした構成です。


''' <summary>
''' 購入処理のメインフロー
''' </summary>
Public Sub ExecutePurchase(productId As Integer, quantity As Integer)
    If Not CheckStock(productId, quantity) Then
        ShowMessage("在庫が不足しています")
        Return
    End If

    UpdateInventory(productId, quantity)
    LogTransaction(productId, "購入完了")
End Sub

''' <summary>
''' 在庫状況を確認するメソッド
''' </summary>
Private Function CheckStock(productId As Integer, quantity As Integer) As Boolean
    ' 本来はデータベース参照などの処理が入る
    Return True
End Function

''' <summary>
''' 在庫を更新するメソッド
''' </summary>
Private Sub UpdateInventory(productId As Integer, quantity As Integer)
    ' 在庫減算処理
End Sub

''' <summary>
''' メッセージを表示するメソッド(共通化)
''' </summary>
Private Sub ShowMessage(text As String)
    Console.WriteLine("通知: " & text)
End Sub

''' <summary>
''' 履歴を記録するメソッド
''' </summary>
Private Sub LogTransaction(productId As Integer, action As String)
    ' ログ出力処理
End Sub

実行結果のイメージは以下のようになります。


通知: 在庫が不足しています

命名規則と可読性の向上

メソッド名についても、動詞で始める習慣をつけることが大切です。VB.NETでは「Get」「Set」「Update」「Calculate」などの標準的な接頭辞を使い分けることで、戻り値があるのか、内部状態を更新するのかを瞬時に判断できるようになります。また、引数の数が多すぎる場合は、クラスや構造体を利用して情報をまとめることも検討しましょう。

さらに、ASP.NETなどのウェブアプリケーション開発においても、ビジネスロジックと画面表示のロジックを分離することは必須です。コントローラーや分離コード(Code-behind)に全ての処理を書くのではなく、共通処理はクラスライブラリとして外に出すことで、プロジェクト全体がスッキリと整理されます。


// ASP.NETでのコントローラー内での呼び出し例
public IActionResult CompletePurchase(int productId, int quantity)
{
    var service = new PurchaseService();
    bool result = service.ProcessOrder(productId, quantity);
    
    if (result)
    {
        return View("Success");
    }
    return View("Error");
}

リファクタリングを行う際には、単にコードを短くすることに執着するのではなく、「誰が見ても意図が伝わるか」という視点を忘れないでください。適切なインデント、統一されたネーミング、そして意味のあるメソッド分割を心がけることで、プログラミングのスキルは一段上のステップへと進むはずです。

最後に、リファクタリングを成功させる鍵は「少しずつ変えること」です。大規模な変更を一度に行うと、どこで不具合が混入したかの特定が難しくなります。一つの機能を抽出したらテストを行い、動作を確認するというサイクルを繰り返すことが、堅牢なシステムを構築するための近道となります。

先生と生徒の振り返り会話

先生

「メソッドの整理について学習しましたが、リファクタリングのイメージは掴めましたか?」

生徒

「はい!最初は一つのメソッドに全部書いたほうが楽だと思っていましたが、後から見返すと自分でも何をしているか分からなくなることがありました。分割することで、それぞれの処理に集中できるのがいいですね。」

先生

「その通りです。特に共通の処理、例えばさっきの例にあった『メッセージを表示する』といった機能を一つのメソッドにまとめると、表示形式を変えたくなった時に一箇所直すだけで済むんですよ。」

生徒

「それは便利ですね!プログラム全体を修正して回る手間がなくなります。でも、メソッド名を決めるのが一番難しそうです。英語が得意じゃないので悩んでしまいます。」

先生

「最初は無理に難しい英語を使わなくても大丈夫ですよ。大切なのは、チームや自分の中でルールを決めることです。例えば『計算するならCalculate』『取得するならGet』という風に定番の言葉を決めておくと、迷いが少なくなります。あと、VB.NETのXMLコメント機能を使って、メソッドの上に内容をメモしておくのも親切ですね。」

生徒

「XMLコメント、三つのシングルクォーテーションで書くやつですね。あれがあるとマウスを乗せた時に説明が出るから助かります。リファクタリングって、結局は他の人や未来の自分への優しさなんだなと感じました。」

先生

「素晴らしい気づきです!その『優しさ』が、結果としてバグの少ない、メンテナンスしやすいシステムを生み出します。プログラムが動くようになったら、そこで終わりにせず、もっと綺麗にできないか見直す習慣をつけましょう。」

生徒

「分かりました!まずは今作っている練習用のコードから、長すぎるメソッドを短く分割して、分かりやすい名前に書き直してみます。」

先生

「いいですね。ただし、リファクタリングの途中で新しい機能を追加したくなってしまうことがありますが、それは我慢してくださいね。まずは動作を変えずに整理する。機能追加はその後にやるのが、混乱しないコツですよ。」

生徒

「あ、ついやってしまいそうでした。気をつけます!整理と機能追加は別々に、ですね。先生、今日もありがとうございました!」

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