VB.NETの演算子一覧と使い方!算術・比較・論理演算子を初心者向けに解説
生徒
「VB.NETで数字を計算したり、条件を比べたりする方法ってどうすればいいですか?」
先生
「それには“演算子”というものを使います。算数の計算記号や比較の記号にあたるものです。」
生徒
「演算子って聞き慣れない言葉ですが、どんな種類があるんですか?」
先生
「VB.NETには算術演算子、比較演算子、論理演算子があります。順番にやさしく見ていきましょう。」
1. 演算子とは?
VB.NETの演算子(えんざんし)とは、数字や文字、条件を使って「計算」や「比較」を行うための記号のことです。日常の算数で使う「+(足し算)」や「-(引き算)」、テストの点数を比べるときの「大きい・小さい」といった考え方を、プログラムの世界で表現するための道具だとイメージすると分かりやすいでしょう。
プログラムは、人間のように感覚で判断するのではなく、必ず演算子を使って「いくつになるのか」「どちらが大きいのか」「条件を満たしているかどうか」を一つひとつ機械的にチェックしていきます。そのため、VB.NETで処理を書いていくうえで、演算子は欠かせない基本要素になります。
演算子には、大きく分けて次の3種類があります。
- 算術演算子(足し算や引き算など、数値の計算をするときに使う)
- 比較演算子(大小や等しい・等しくないを調べて、「True/False」の結果を得る)
- 論理演算子(複数の条件を組み合わせて、「かつ」「または」「ではない」といった判断をする)
これだけだと少しイメージしづらいかもしれないので、演算子がどのように働くのか、ほんの簡単なVB.NETコードで雰囲気をつかんでみましょう。
Dim a As Integer = 5 + 3 ' 「+」で 5 と 3 を足して 8 になる
Dim isBig As Boolean = 10 > 3 ' 「>」で 10 が 3 より大きいかを調べる
Console.WriteLine(a) ' 8 が表示される
Console.WriteLine(isBig) ' True が表示される
8
True
このように、演算子は「値を計算した結果を作る」「条件を評価してTrue/Falseを得る」といった役割を持っています。VB.NETの演算子の意味と使い方を理解すると、計算処理だけでなく、条件分岐や繰り返しなど、さまざまな場面で応用できるようになります。
2. 算術演算子の基本
まずは算術演算子です。小学校の算数と同じように「足す」「引く」「掛ける」「割る」などを行います。
| 演算子 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| + | 足し算 | 5 + 3 → 8 |
| - | 引き算 | 5 - 3 → 2 |
| * | 掛け算 | 5 * 3 → 15 |
| / | 割り算(小数) | 5 / 2 → 2.5 |
| \ | 割り算(整数) | 5 \ 2 → 2 |
| Mod | 余り | 5 Mod 2 → 1 |
| ^ | べき乗 | 2 ^ 3 → 8 |
実際のVB.NETコードで試してみましょう。
Dim a As Integer = 5
Dim b As Integer = 2
Console.WriteLine(a + b) '7
Console.WriteLine(a - b) '3
Console.WriteLine(a * b) '10
Console.WriteLine(a / b) '2.5
Console.WriteLine(a \ b) '2
Console.WriteLine(a Mod b) '1
Console.WriteLine(a ^ b) '25
7
3
10
2.5
2
1
25
これらの演算子を理解することで、VB.NETで計算処理を簡単に行えます。
3. 比較演算子の基本
次に比較演算子です。これは「大きい」「小さい」「等しい」などを比べるために使います。結果は「True(真)」または「False(偽)」になります。
| 演算子 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| = | 等しい | 5 = 5 → True |
| <> | 等しくない | 5 <> 3 → True |
| > | 大きい | 5 > 3 → True |
| < | 小さい | 3 < 5 → True |
| >= | 以上 | 5 >= 5 → True |
| <= | 以下 | 3 <= 5 → True |
Dim x As Integer = 5
Dim y As Integer = 3
Console.WriteLine(x = y) 'False
Console.WriteLine(x <> y) 'True
Console.WriteLine(x > y) 'True
Console.WriteLine(x < y) 'False
Console.WriteLine(x >= y) 'True
Console.WriteLine(x <= y) 'False
False
True
True
False
True
False
比較演算子は条件分岐(if文など)で大活躍します。
4. 論理演算子の基本
論理演算子は条件を組み合わせるときに使います。「かつ(AND)」「または(OR)」「反対(NOT)」を表します。
| 演算子 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| And | 両方ともTrueならTrue | (5 > 3) And (2 < 4) → True |
| Or | どちらかがTrueならTrue | (5 > 3) Or (2 > 4) → True |
| Not | TrueをFalseに、FalseをTrueにする | Not (5 > 3) → False |
Dim a As Boolean = True
Dim b As Boolean = False
Console.WriteLine(a And b) 'False
Console.WriteLine(a Or b) 'True
Console.WriteLine(Not a) 'False
False
True
False
論理演算子は、複数の条件を同時にチェックするときに必須です。
5. 演算子を使った例
最後に、算術演算子・比較演算子・論理演算子を組み合わせた簡単な例を紹介します。
Dim 点数 As Integer = 85
Dim 合格点 As Integer = 70
If (点数 >= 合格点) And (点数 <= 100) Then
Console.WriteLine("合格です!")
Else
Console.WriteLine("不合格です")
End If
合格です!
このように演算子を正しく使うことで、VB.NETのプログラムに「計算」「判断」「条件分岐」を組み込めるようになります。
まとめ
VB.NETの演算子は、数字の計算や条件の判定、複数の条件を組み合わせた処理など、プログラム全体を動かすための基本的で重要な要素です。特に算術演算子、比較演算子、論理演算子の三つを正しく理解することで、入力された数値をもとに計算結果を表示したり、条件の一致や大小判定を行ったり、複数の条件を組み合わせた柔軟な処理が可能になります。算術演算子は日常的な計算に近い考え方で、足し算、引き算、掛け算、割り算、余り、べき乗といった処理を直感的に記述できます。比較演算子は二つの値を比較し、等しいかどうか、大きいか小さいか、条件に合うかどうかを真偽値として返すことで判断処理を行えます。そして論理演算子は「かつ」「または」「反転」といった複数条件の制御に役立ち、条件分岐やデータ判定を行う際に欠かせない役割を担います。 VB.NETで演算子を活用できるようになると、計算機能を持つアプリケーション、判定式を含む入力フォーム、条件ごとに出力結果を切り替える処理、データを分岐するロジックなど、実用的なプログラムの基盤を作ることができます。特に業務用のデータ入力ツールや採点処理、売上集計、条件マッチングシステムなどでは演算子が多用されます。日常的な処理を自動化するときも演算子が中心となり、数字と条件を組み合わせることで柔軟な動作を実現できます。また、算術演算子と比較演算子を一緒に使うことで、合計値が基準以上かどうか判定する処理や、結果に応じてメッセージを表示する処理なども簡単に書けるようになり、演算子の理解はプログラミングの上達に直結します。 ここでは演算子を組み合わせた応用例として、点数に応じてメッセージを変更しつつ、複数の条件を組み合わせて判定するサンプルコードを掲載します。算術、比較、論理を総合的に活用することで、より現実的な条件判定ロジックを作成できます。
'演算子を組み合わせた応用サンプル
Module Program
Sub Main()
Dim 国語 As Integer = 78
Dim 数学 As Integer = 90
Dim 英語 As Integer = 65
Dim 合計 As Integer = 国語 + 数学 + 英語
Dim 基準 As Integer = 210
Console.WriteLine("合計点: " & 合計)
If (合計 >= 基準) And (数学 > 80) Then
Console.WriteLine("総合評価は合格です")
ElseIf (合計 >= 基準) Or (国語 >= 70) Then
Console.WriteLine("条件付き合格です")
Else
Console.WriteLine("不合格です")
End If
If Not(英語 >= 60) Then
Console.WriteLine("英語の点数が基準に達していません")
End If
End Sub
End Module
上記の例では、算術演算子で合計を算出し、比較演算子で基準との大小判定を行い、さらに論理演算子を使って複数の条件を組み合わせています。実際の開発では、入力されたデータや計算結果をもとに処理を分岐させることが多く、演算子を理解することでプログラム全体の流れを自然に組み立てられるようになります。複雑な処理に見えても、演算子を小さく分解して考えることで理解が進み、プログラムの意図も明確に保つことができます。特に条件分岐と計算が同時に必要となるシナリオでは、算術演算子と比較演算子の関係を十分に把握し、どちらを先に評価するか、どの条件を優先するかを意識して組み立てることが非常に重要です。 また、演算子を使う際は変数型や演算結果の型にも注意が必要です。整数同士の割り算を整数として扱う場合はバックスラッシュ、少数を返す場合はスラッシュを使い分けるなど、運用上の差異を理解することで誤動作を防げます。論理演算子も真偽値の扱いが中心になるため、条件式そのものがTrueかFalseかを常に意識して設計することが大切です。プログラム全体を俯瞰して演算子の役割を整理しながら使用すると、より明確で解読しやすいコードになります。
生徒
演算子ってただの記号だと思っていたけれど、役割がはっきり分かれていて計算や条件分岐に欠かせないものなんですね。
先生
その通りです。演算子を正しく理解すれば、データを扱う処理の幅が一気に広がります。複数条件を組み合わせる論理演算子も特に重要です。
生徒
算術演算子で計算しながら、比較演算子で判定して、さらに論理演算子で条件をまとめると本格的な処理が書ける気がします。
先生
その感覚はとても良いですね。次は条件をループと組み合わせたり、入力値をもとにした動的な処理を書いてみるとさらに理解が深まりますよ。