Visual Studio CodeでASP.NET開発を始める方法|初心者向け完全ガイド
生徒
「ASP.NETを勉強したいのですが、Visual StudioではなくVisual Studio Codeでもできますか?」
先生
「はい、できますよ。Visual Studio Codeは軽量で使いやすいエディタで、ASP.NETの学習にもぴったりです。」
生徒
「Visual StudioとVisual Studio Codeは同じなんですか?」
先生
「名前は似ていますが別物です。Visual Studioは大規模な開発向けの統合開発環境(IDE)、一方でVisual Studio Codeは軽快で拡張性のあるコードエディタです。」
1. Visual Studio Codeとは?
Visual Studio Code(VS Code)は、マイクロソフトが提供する無料のコードエディタです。エディタとは、文字やプログラムを書くためのソフトのことです。ワードやメモ帳と似ていますが、プログラミング用に特化しており、色分けや補完機能が備わっています。
ASP.NETを学ぶときにVisual Studio Codeを使うメリットは、動作が軽いことと、必要な機能を自由に追加できる拡張機能を利用できる点です。拡張機能とは、スマホのアプリのように後から機能を足せる仕組みのことです。
2. 必要な準備(.NET SDKのインストール)
Visual Studio CodeだけではASP.NETを動かせません。まずは.NET SDKをインストールしましょう。SDKとは「ソフト開発に必要な部品セット」のようなものです。
- ① .NET公式サイトにアクセスします。
- ② 「.NET SDK」を選んで、Windows用をダウンロードします。
- ③ ダウンロードしたファイルを実行してインストールします。
- ④ インストール後、コマンドプロンプトを開いて「dotnet --version」と入力し確認します。
dotnet --version
8.0.100
数字が表示されればインストール成功です。
3. Visual Studio Codeのインストール方法
次にVisual Studio Code本体をインストールします。操作はシンプルです。
- ① VS Code公式サイトにアクセスします。
- ② 「Download for Windows」をクリックします。
- ③ ダウンロードしたインストーラを開き、案内に従ってインストールします。
- ④ デスクトップにショートカットを作成すると便利です。
4. 必要な拡張機能を入れる
Visual Studio CodeでASP.NET開発を行うには、拡張機能を追加する必要があります。特におすすめなのがC#拡張機能です。
- ① Visual Studio Codeを起動します。
- ② 左側の「四つの四角アイコン(拡張機能)」をクリックします。
- ③ 検索窓に「C#」と入力し、「C# Dev Kit」または「C#」をインストールします。
- ④ これでC#のコード補完やデバッグが可能になります。
これらの拡張機能を入れると、ASP.NETプロジェクトをより快適に扱えるようになります。
5. ASP.NETプロジェクトを作成する
準備ができたら実際にASP.NETプロジェクトを作ってみましょう。
- ① コマンドプロンプトを開きます。
- ② 作業したいフォルダに移動します。
- ③ 次のコマンドを入力して新しいWebアプリを作成します。
dotnet new webapp -o MyFirstApp
これで「MyFirstApp」というフォルダにASP.NETアプリのひな型が作成されます。
6. Visual Studio Codeでプロジェクトを開く
次にVisual Studio Codeで作成したプロジェクトを開きます。
- ① VS Codeを起動します。
- ② 「ファイル」→「フォルダを開く」で「MyFirstApp」を選択します。
- ③ 左のエクスプローラーにファイル一覧が表示されれば準備完了です。
7. 実行してみよう
プロジェクトを作成したら、実際に動かしてみましょう。
- ① VS Codeのターミナルを開きます。(メニューの「表示」→「ターミナル」)
- ② 次のコマンドを入力します。
dotnet run
Building...
Now listening on: http://localhost:5000
ブラウザで「http://localhost:5000」にアクセスすると、初期状態のASP.NETアプリが表示されます。
8. 初心者がつまずきやすいポイント
Visual Studio CodeでASP.NET開発を始める際に、初心者がよく困るポイントと解決法をまとめます。
- ターミナルがどこにあるかわからない → 上部メニューの「表示」から「ターミナル」を開く
- C#のコードが赤くエラー表示される → C#拡張機能が入っているか確認する
- dotnetコマンドが使えない → .NET SDKがインストールされていない可能性あり
こうしたトラブルは誰にでも起こります。焦らずにエラーメッセージを読んで解決を探してみましょう。
まとめ
Visual Studio Codeを使ってASP.NET開発を始める手順をひと通り確認してきましたが、振り返ってみると、開発環境づくりの流れがしっかり整理されていることに気づきます。まず最初に準備するべきなのは、ASP.NETを動かすために欠かせない.NET SDKのインストールでした。そしてVisual Studio Code本体の導入、必要な拡張機能の追加、プロジェクトの作成、ターミナルからの実行と、順序立てて進めることによって、初心者でも迷わず操作できるようになっています。とくにVisual Studio Codeはシンプルで軽快な動作が魅力でありながら、拡張機能を組み合わせることでASP.NET開発を十分にこなせる柔軟性があり、学習にも実務にも活用しやすい環境となっています。
また、「Visual Studio」と「Visual Studio Code」という似た名前のツールの違いについてもしっかり理解しておくことで、目的に応じた開発環境を選べるようになります。大規模開発や複雑なデバッグが必要な場合はVisual Studioが適していますが、迅速にコードを書きたい、環境を軽く保ちたい、自由に拡張を追加してカスタマイズしたいという場合はVisual Studio Codeが向いています。今回の記事では、そのVisual Studio Codeを中心に、ASP.NETのプロジェクト操作とコマンド実行の流れを丁寧に確認しました。
実際の操作としては、dotnet new webappによるプロジェクト作成、dotnet runによるアプリ起動など、コマンドベースの作業が多くなりますが、これは.NETの仕組みをより深く理解するうえでも役立つ学習方法です。初心者が最初につまずきやすいポイントもいくつかありますが、それぞれの原因を知っておくことで状況に応じて対処できるようになります。ターミナルの場所が分からない、拡張機能が動作していない、SDKがインストールされていないなど、最初の壁を越えることで開発が一気にスムーズになります。
ASP.NETの基礎を身につけたいとき、Visual Studio Codeを使った開発方法を理解することは非常に有益です。コード補完やデバッグ機能も充実しており、カスタマイズ性が高い点は学習効率を高めるうえでも大きな助けになります。ここから先は、実際にコントローラーを作成したり、ルーティングを確認したり、画面表示の部分を編集してみたりと、一歩ずつ取り組んでいくことで知識が着実に積み重なっていきます。操作に慣れるほど開発の速度も上がり、ASP.NETの仕組みも自然と理解できるようになるでしょう。
以下に、今回の内容を踏まえた簡単な復習用サンプルを示します。Visual Studio CodeでASP.NETを扱う際の雰囲気を掴む助けとして使ってください。
ASP.NETとVisual Studio Codeの復習サンプル
// シンプルな最初のコントローラー例
using Microsoft.AspNetCore.Mvc;
namespace MyFirstApp.Controllers
{
public class HomeController : Controller
{
public IActionResult Index()
{
ViewData["Message"] = "ようこそ ASP.NET と Visual Studio Code の世界へ!";
return View();
}
}
}
@{
ViewData["Title"] = "トップページ";
}
<h2 class="fw-bold">トップページ</h2>
<p>@ViewData["Message"]</p>
このように、Visual Studio CodeでもASP.NETの基本的なMVC構成を扱えるため、学習や小規模開発にとても適しています。拡張機能を追加すれば、補完・整形・デバッグも快適に行えるため、自分に合った作業環境を整えながら開発の経験を積んでいくことができます。今後、複雑なアプリケーションを扱う際にも、この基礎を理解しておくことで豊かな応用力につながります。
生徒:「Visual Studio CodeだけでもASP.NETが開発できるって意外でした!」
先生:「軽くて使いやすいので、学習にも向いていますよ。必要な機能は拡張機能で追加できますしね。」
生徒:「SDKのインストールやプロジェクト作成の流れも覚えられました。コマンド操作って慣れると便利ですね。」
先生:「そうですね。コマンドに慣れると環境構築の理解も深くなりますし、他の開発にも応用できます。」
生徒:「これでASP.NETの勉強を進められそうです!」
先生:「その調子です。少しずつできることを増やしていきましょう。」