VB.NETのコーディング規約を完全解説!初心者でもわかる読みやすいコードの基本ルール
生徒
「VB.NETでプログラムを書いていると、同じ動きをするのに人によって書き方が違うのはどうしてですか?」
先生
「それはコーディング規約が関係しています。コーディング規約とは、プログラムを書くときのルールやガイドラインのことです。」
生徒
「ルールなんてあるんですか?動けばいいんじゃないんですか?」
先生
「確かに動けば正解ですが、読みやすさやチーム開発を考えるとルールが必要なんです。今日はVB.NETの標準的なコーディング規約を学んでみましょう!」
1. コーディング規約とは?
コーディング規約(Coding Guidelines)とは、プログラムを書くときに守るべき標準的なルールのことです。簡単に言えば「きれいに書くためのマナー」です。
例えば、文章を書くときに句読点を正しく打つ、段落を分ける、といったルールがありますよね。プログラムも同じで、ルールを守ることで誰が読んでも理解しやすくなります。
VB.NETではMicrosoftが推奨するガイドラインがあり、変数の名前の付け方、インデント(字下げ)の仕方、コメントの書き方などが含まれています。
2. 変数やメソッドの名前の付け方
プログラミングでは名前(識別子)がとても大切です。VB.NETの規約では、以下のようなルールがあります。
- 変数やメソッド名はわかりやすい英単語にする
- キャメルケースを使う(例:
userName、totalPrice) - クラス名やメソッド名はパスカルケースを使う(例:
CustomerInfo、GetData)
キャメルケースとは、最初の単語は小文字で始め、それ以降の単語の先頭を大文字にする書き方です。ラクダの背中のコブのように見えるのでキャメル(ラクダ)ケースと呼ばれます。
パスカルケースは、すべての単語の先頭を大文字にする書き方です。VB.NETではクラスやメソッドに使うのが一般的です。
Dim userName As String = "山田"
Dim totalPrice As Integer = 3000
Public Class CustomerInfo
Public Function GetData() As String
Return "データ取得"
End Function
End Class
3. インデントと改行
インデントとは、コードの先頭にスペースを入れて階層をそろえることです。これは読みやすさのために必ず行います。
VB.NETでは通常、スペース4つ分(またはタブキー1回)をインデントに使います。入れ子になっている処理は必ず右にずらして書きましょう。
If age >= 20 Then
Console.WriteLine("成人です")
Else
Console.WriteLine("未成年です")
End If
もしインデントをしないで書いてしまうと、どの処理がどこに属しているのか分かりにくくなります。
4. コメントの書き方
プログラムにはコメントを書く習慣をつけましょう。コメントとは「プログラムの説明文」であり、実行されません。
VB.NETではコメントを書くときに'(シングルクォーテーション)を使います。
' 年齢を入力して判定する
Dim age As Integer = 18
If age >= 20 Then
Console.WriteLine("成人です") ' 20歳以上の場合
Else
Console.WriteLine("未成年です") ' 20歳未満の場合
End If
コメントを書くことで、後から自分や他の人がコードを読んだときに、意図がすぐにわかります。
5. 定数の書き方
定数とは、一度決めたら変えられない値のことです。定数はすべて大文字で書くのが規約です。単語が複数ある場合はアンダースコアで区切ります。
Const TAX_RATE As Double = 0.1
Const MAX_COUNT As Integer = 100
定数を大文字で書くことで「これは変更できない値ですよ」と一目でわかるようになります。
6. 空白やスペースの使い方
プログラムはスペースがなくても動きますが、読みやすさのために適切に空白を入れるのが規約です。
例えば、演算子の前後にはスペースを入れると見やすくなります。
Dim total As Integer = price + tax
スペースがないと「price+tax」のようになり、ぱっと見で読みにくくなります。
7. ファイルやクラスの構造
大きなプログラムになると、ファイルの中身を整理する
VB.NETのコーディング規約は、初心者がプログラミングに慣れるための基礎であり、チーム開発や長期的な保守作業においても非常に重要な役割を果たします。特に、名前の付け方、インデント、改行、コメントの使い方、定数の書き方やクラス構造の整理方法などは、読みやすさと理解しやすさを大きく左右する項目です。規約を意識したコードを書くことによって、処理の流れが自然と整理され、他の人が読んでも迷うことなく理解できるコードになります。さらに、VB.NETの書き方は柔らかい自然言語に近い構文が特徴であるため、正しい規則を身につけるほど書きやすさと読みやすさが大きく向上します。特に変数名やメソッド名にキャメルケースやパスカルケースを使う習慣は、後から読み返した際のわかりやすさに直結し、バグの発見にも役立ちます。
下記は、コーディング規約を意識したVB.NETのサンプルコードです。名前の付け方やインデント、コメントの付け方が統一されていると、コード全体の可読性が高まり、処理の流れも理解しやすくなります。
このコードでは、クラス名やメソッド名にはパスカルケースを用い、変数名にはキャメルケースを使っています。定数には大文字とアンダースコアを用いることで、ひと目で「変更しない値」であることがわかります。また、コメントを適切に書くことで、クラスやメソッドの役割が明確に示され、読み返したときの理解が深まります。
コーディング規約の中心となる考え方は「読みやすさ」と「一貫性」です。ファイル構造を整え、不要な空白を避け、必要な場所にスペースを入れると、自然と見やすいコードに仕上がります。また、メソッドの役割を明確にし、処理が長くなりすぎないように分割することも大切です。これらを意識することでVB.NET全体の理解も深まり、保守性が高いコードを書く技術が身につきます。特にクラス構成を整える習慣は、オブジェクト指向プログラミングの考え方を自然に身につけるきっかけにもなります。
生徒 「先生、コーディング規約ってただのルールだと思っていましたが、読みやすいコードを作るためにすごく大事なんですね。」 先生 「その通りです。規約を意識して書くと、自然と整理されたきれいなコードになりますし、自分だけでなく他の人にも読みやすくなります。」 生徒 「たしかにサンプルコードはすごく見やすかったです。名前の付け方やインデントだけでも印象が全然違いますね。」 先生 「読みやすいコードは、後の修正や拡張がとても楽になります。規約に沿って書けば自然とミスが減りますし、長期的に見ても大きなメリットがありますよ。」 生徒 「これから書くコードは、変数名やスペースの入れ方まで意識して整えてみます!自分でも見直しやすくなる気がします。」 先生 「とても良い意識です。読みやすさを意識する習慣を続けていけば、VB.NETの理解もさらに深まります。継続して頑張っていきましょう。」まとめ
読みやすいVB.NETコードの実例
' 会員情報を管理するクラス
Public Class MemberInfo
' 会員名
Private _memberName As String
' 会員ランク
Private _memberRank As String
' コンストラクタ
Public Sub New(memberName As String, memberRank As String)
_memberName = memberName
_memberRank = memberRank
End Sub
' 会員情報を取得するメソッド
Public Function GetMemberSummary() As String
Const RANK_PREFIX As String = "ランク:"
Return "名前:" & _memberName & " " & RANK_PREFIX & _memberRank
End Function
End Class
VB.NETで意識したい整理整頓のポイント